バーナード2世 後編
1348年 (34歳)
王妃・キオス伯・ブシラ: 夫が発狂してしまうなんて…。
シチリアはビザンツ本土で領土を広げて、今や帝国領の半分を占めているというのに。
妃: あなた…。10年経ったので、アフリカ王位を末子相続制に変えていいですか?
シチリア王・バーナード2世: ぬかしおる。
妃: じゃあ、変えますからね…。
これで全ての王位は1人の人物に継承されるようになったけれど。
継承法の変更と、領地を与えてから10年が経過したことで、家臣の評価が大幅に落ちたわね。
ついでにイタリア王位も作ってしまったし。
一時は4万を動員できたのに、今は2万6千か…。
しばらくは大きな戦争はできないわね。
夫もこんな調子だし。
1350年 (36歳)
妃: 国内の派閥が危険水域ね…。
戦争となっても、王家が代々貯めてきた財産で傭兵を雇えば負けないとは思うけど。
でも、これは独立戦争のための資金。
…そうだ。
婚姻を結べば派閥から自動的に抜けることになる。
あなた、それでよろしいですか?
バ: よしなに (女声)
1355年 (41歳)
バ: そんなことよりも。
私は!
(ベローナ戦)
バ: 戦争が!
(ベネチア戦)
バ: 大好きだ!
妃: ギリシャ、アナトリアでも領土を広げましたね。
私が剥奪されたサモス公爵もシチリア臣下に。
現在のサモス公は少年。
これなら…、私の弱い請求権でも行使できるわ。
たった1プロビのキオス島の伯爵で我慢できるもんですか。(Ambitious)
絶対ガキなんかに負けたりしない!(キッ
妃: (ガキでも)公爵には、勝てなかったよ…。
長男・アダム: 母上―!!
(現在16歳。写真は13年後の姿)
妃: (Skypeで通信) 仕方ないわ…。
後継者である次男のウィリアムはまだ10歳だし、長男のあなたが国王を代行してちょうだい。
長: はあ…。
王は発狂、王妃は牢獄。
独立を目の前にして、シチリアは大丈夫なのだろうか…。
長: エルサレム王国では、2つの派閥が反乱を起こしてぐちゃぐちゃだ。
そこへ、イングランド臣下のブルボン公爵が、都市・エルサレムを求めて攻めてきた!
バ: ガチョーン
長: (いつの世代の人だ、あんたは…)
長: 現在のエルサレム王オンフロイ2世は、父上にとっては甥にあたる。
切れていた同盟を再締結し、援軍を送ろう。
妃: アダム、大変!
ビザンツも、エルサレム領のテルッチを求めて宣戦したそうよ!
長: げっ…。
シチリアはビザンツの臣下だから、エルサレム王を助けることができない。
バ: 独立だ!独立だ!
長: わっ、父上!?
まあまあ、抑えて抑えて…。
長: HREで王権低下を求める反乱が!
長: 以前の独立戦争は失敗に終わったけど、今度はいけるんじゃないか…?
バ: ほれ見ろ!
天は我らに味方せり!
ビザンツから独立した後は、王権の低下したHREへ臣従し、内部から食ってやるのだ!
長: (戦争のこととなると正気に戻るのかな…?)
まあ、そうですね。
対ビザンツは絶望的ですが、ブルボン公爵のエルサレム侵攻は防ぎました。
次は、HREの反乱を助ける意味でも、HREに宣戦しましょう。
トレントでも要求しましょうか。
1358年 (44歳)
長: 父上!
シチリアとHREとの戦争で、イングランドがHREに加勢しました。
ただし、プランタジネット朝は分割相続で再び3つに割れたので、現在のイングランドの動員力は2万弱ですが。
バ: あわてない あわてない
待機させていた直属軍を、速やかに派遣せよ。
長: (やっぱり、戦争の時だけはまともだな)
長: 完勝です!
ここまで痛めつければ、イングランドの援軍は反乱軍にとって脅威とはならないでしょう。
HREと講和します。
バ: 次はビザンツ帝国内の独立派閥に入るのだ。
…ふふふ。
戦争だ、戦争だ。
めくるめく戦争の連続だ。
長: ちょうど、大勢力のトレビゾンド王が首謀者になっていますね。
これなら…。
――10月6日、皇帝は最後通牒を拒絶し、独立戦争が勃発した。
- 皇帝軍: 2万2千
- 反乱軍: 7万9千
長: ナポリに6万7千の大軍が出現しましたよ!?
現在の王国の動員は3万4千がやっとなのに…。
どこから湧いてきたんでしょうか…。
長: ともかく、これなら祖父・バーナード1世の頃とは違って楽勝ですね。
1360年 (46歳)
長: 5月26日。
ついに…、ビザンツ帝国から独立しました!
バ: 感傷に浸っている暇はないぞ。
すぐにHREに臣従するのだ。
長: え。は、はい。
バ: どれどれ…。
ふふふ、期待どおり王権は「Low(低)」だな。
♪戦争ができる、戦争ができる、戦争ができるぞ~♪
1362年 (48歳)
長: クレモナは戦争で手に入れましたが、ロンバルディ公爵とトスカーナ公爵は、HRE皇帝から譲ってもらいました。
これで、イタリア帝位を作成可能ですね!
長: ただ、封臣が多くなったので、中央集権度を下げて対応しました。
そのため、直轄地を減らさなければなりません。
次男・ウィリアム: ならば兄上、私に首都の男爵領をひとつください。
長: うん…、そうだな。
いずれはウィリアムが王位を継ぐんだし。
1364年 (50歳)
長: 父上も50歳になったか。
次: 狂気も、梅毒の症状も一向に改善しませんね…。
バ: う~。戦争…。戦場に立ちたい…。
長: もう、年なんですから無理ですよ。
1368年 (54歳)
次: 兄上、エジプトへの十字軍が宣言されましたぞ!
長: エジプト、か…。
手に入れたとしても、イタリアから遠く離れていて管理が面倒だな。
次: しかし、ここをプランタジネット朝やその同盟国のHREに取られては、エルサレム王国が危うくなります。
長: それもそうだな。
次: 管理が面倒ならば、エジプト全てを教皇に寄進しましょうよ。
オートヴィル家のイタリア皇帝戴冠の代価として。
長: ふむ。
次: そして…。
私も23歳になりました。
そろそろ、共同統治王の地位を私に譲ってもらえませんか。
末子相続制においての後継者は私なのですから。
この十字軍の指揮は私が執ります。
(次男・ウィリアム 23歳)
長: う、うむ…。
(長男・アダム 29歳)
1369年 (55歳)
次: アイユーブ朝の抵抗は、思ったほどではないな。
父や祖父も参加したアフリカへの十字軍では、敵は2万を超える傭兵を雇っていたそうだが。
次: アイユーブ朝は二度の退廃を乗り越え、現在もサラディンの直系子孫がスルタン位を継いでいるが…。
北からはビザンツ帝国に攻められ、西からは十字軍。
だいぶ弱っているようだな。
次: ここへきて、シーア派カリフでもあるムーサー朝スルタンがエルサレム王国にジハードを宣言。
エルサレム王から援軍要請が来たか。
アフリカ奥地のムーサー朝は、マウレタニア王国に攻められて滅亡寸前なんだから、余裕で防衛できるだろうに…。
まあ、断れば威信が低下するから、受けるしかないな。
長: あ……!
次: どうしました、兄上?
1370年 (56歳)
次: 今回の十字軍は、双方とも参加者が少ないな。
次: イングランドやHREの伸長を警戒していたが、無用のことだったか。
お、アイユーブ朝が講和に応じたか。
シチリア王国がエジプトを手に入れたぞ!
次: さて、教皇に寄進するか。
…できない?
そうか、現在シチリアはエルサレム王国に加勢していて、「平和状態」ではないから…。
ぐぐ、戦争がいつ終わるか分からないのに、直轄領数を大幅に越えたまま待つことはできない。
しかたない。寄進はとりやめだ。
次: そもそも、エジプト王位は分割相続制ではないか!
たとえ平和状態であったとしても、寄進できたかどうか分からんな。
父上は現在57歳。
在位10年を経ての継承法の変更は絶望的か…。
…兄上、オートヴィル家のためです。
どうか、相続権を放棄してもらえませんか?
兄上…?
姿が見当たらない…。
バ: ウィリアム…。
次: はい、父上。
バ: 馬を引け…。
戦争だ…。
……
次: 父上、父上!?
57歳で死去。
もともとは、礼節をわきまえ優しい性格であった。
一方で、後継者として危険から遠ざけられて過ごす中で、戦場への憧れをつのらせていった。
そんな欲求不満の中、身に覚えのない梅毒の症状に苦しめられたことで、ついに発狂。
大国の王としては不遇な生涯であった。
王妃・キオス伯・ブシラ: あの…。
私は、いつになったら解放されるのかしら…。
(「身代金を払う」のコマンドが表示されない…)